百貨店、素材メーカーなど関係者は「それでも人が多過ぎる」と指摘する。松坂社長は「人が多いというより、人員規模からみて年間売上高は三千億円必要なのに、二千億円ちょっとにとどまっている方がもっと問題だ」と見る。同社は93年2月、二十一世紀のアパレルビジネスを見据えた新戦略構想を打ち出したが、これはジリ貧状態を打破するための最後の切り札でもある。松坂社長は「商品の企画・生産・販売の基盤を国境を越えた信頼関係に置き、生産から流通にかかわるすべての人に納得いく簡明なプロセス、適正な価格で消費者に商品を届けること」と基本理念を説明する。第一弾として93年秋から新ブランド「ネクストアイ」を専門店向けに売り出した。同社では今後のブランド戦略をすべてこの「構想」に基づいて立案する。94年春夏向けには第二弾として百貨店向けにも同じコンセプトのブランド「レナウン・エンスウィート」を開発した。