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原宿に「竹の子」族が発生

2011年02月24日

昭和39年の東京オリンピックは新幹線を通しただけでなく、こうした消費ブームの起爆剤となった。この時期の消費の特徴は、他人のもっている物が欲しくなるという人並み志向である。十人一色の時代といってよい。社会心理学者のマズロー教授のいう人間の欲望の五段階説の第三段階である。この時期に既製服は、アメリカの最新の生産技術の導入と日本の品質管理技術の進歩でメキメキ水準を上げ、サイズも揃ってきた。昭和30年代の終わりには、日本の既製服にパリの流行を取り入れるまでになった。しかし高度経済成長が進み、物があふれ始めてくると、人々は他人と同じものでは我慢できなくなった。マズロー教授のいう人間の欲望の第四段階・差別化の欲望である。十人十色の時代が始まった。昭和48年の第一次石油危機を契機とした低成長経済への移行は、消費ブームへの反省を迫るとともに多様な価値観を生み出した。個性化、多様化時代の始まりである。同じ頃(1980年)、ファッションの世界では原宿に「竹の子」族が発生、これまでのティーンズと全く異なる鋭い感性をもった若者が登場した。